カトリック小樽教会富岡聖堂は小樽の富岡地区、地獄坂から少し入ったところにあります。
1929(昭和4)年に建てられ、2015(平成27)年まではカトリック富岡教会の名称でした。
ミサが行われている時間帯以外は、信者でない一般の方も礼拝堂などを見学することができます。
カトリック小樽教会富岡聖堂の基本情報や行き方
住所 | 北海道小樽市富岡1丁目21-25 |
公式サイト | 小樽教会(公式) カトリック札幌司教区サイト内 |
- 1929年カトリック富岡教会の献堂式が行われる
初代主任司祭はドイツ人のソラノ・デンケル神父
- 1931年ソラノ神父の父から鐘が贈られる
ドイツのふるさとの村で寄付を募り贈られた鐘だそうです
- 2004年「小樽市指定歴史的建造物 指定70号」に指定される
- 2013年小樽市都市景観賞を受賞
- 2015年カトリック住ノ江教会と統合し、カトリック小樽教会富岡聖堂となる
カトリック富岡教会として建てられましたが、現在はカトリック住ノ江教会と統合してカトリック小樽教会の富岡聖堂となっております。
公式サイトによると富岡聖堂には司祭が常駐していないそうですが、私が見学したときには関係者の方々がいらっしゃいました。
ごあいさつした際に、動画の撮影やその動画をYoutubeにアップロードすることに関して「ご自身の判断でご自由にしてください」とおっしゃっていただきました。
富岡聖堂でのミサは日曜日に行われているようでした。(2022年10月末現在)
カトリック小樽教会富岡聖堂への行き方・アクセス方法
JR小樽駅からは徒歩で15~20分くらい、距離で約1.1キロメートルです。
小樽駅から向かうと国道5号線を右折したところから坂道が続きます。
カトリック小樽教会富岡聖堂までであれば、傾斜が緩やかになる部分もあるので歩けない距離ではないと思います。
おたる市内線1日乗車券をお持ちだったりして、バスをご利用する場合は北海道中央バスの「7 最上線」に乗車し、「商大通り」で下車し坂を下って行くのが楽だと思います。
「7 最上線」のバス停は小樽駅前ターミナルではなく、駅前第一ビル前の歩道橋付近ですのでご注意ください。
カトリック小樽教会富岡聖堂の様子
小樽におけるカトリックの布教は明治15(1882)年に始まり、数度の聖堂建設を経て昭和3(1928)年現在地に起工し、翌年6月30日に献堂式を挙げました。
正面玄関部の尖塔アーチから十字架を掲げた八角小塔にいたる上昇感を強調した建物で、外観は主にゴシック様式を取り入れています。
2階にある礼拝堂には、色ガラスを組み合わせたアーチ窓から柔らかな光が入り、神聖な空間となっています。
小樽市指定歴史的建造物を説明する紫看板より
地獄坂の坂道の途中、すこし奥に入ったところにカトリック小樽教会富岡聖堂はあります。
富岡聖堂入り口横にあるMaríaさんの像はルルドの泉に現れた聖母をあらわした像のようです。
教会の裏には教会と同時期に建てられたといわれている司祭館がありました。しかし、費用の面で維持が困難になり2022(令和4)年6月に解体し、現在は更地となっています。
カトリック小樽教会富岡聖堂の中へはスリッパに履き替えて入ります。
階段を上り2階に礼拝堂があります。
祭壇の両脇にはJesúsさんやMaríaさんの像があります。
シンプルな幾何学模様のステンドグラスです。
窓と窓の間にはVía crucisが飾られています。
Vía crucisの場面説明がドイツ語のようです。初代主任司祭のソラノ神父がドイツ人なので、ソラノ神父が持ってきたものなのでしょうか。。。
Google翻訳さんによると「Jesus zweiter fall」は「イエスの二度目の堕落」と翻訳されるので、おそらく7番目の「イエスは再び倒れる」の場面だと思います。
「Jesus stirbt」は「イエスが死ぬ」と翻訳されたので、12番目の「イエスは十字架上で死去される」だと思います。
私はキリスト教信者ではありません。しかし、カトリックについては中米グアテマラ滞在時にCuaresmaやSemana santaの行事を見たりして、いくつかのカトリックの言葉をスペイン語で覚えた経緯があり本ページでも使っています。ご理解くださいませ。
祭壇から見た礼拝堂はこのような感じです。
小さいですが十字架にはりつけられたJesúsさんの像があったり、上部にはキリスト教に関係するステンドグラスが飾られています。