JR朝里駅:外国人観光客に人気?な無人駅【北海道小樽市】

JR朝里駅 [小樽] 銭函・朝里・桜地区

小樽市朝里地区にあるJR朝里駅について書いています。

JR朝里駅は無人駅で朝里・新光地区に住む小樽市民の通勤や通学などの交通手段のひとつとなっております。正直、朝里駅は「浜辺にある駅」くらいで駅周辺には観光要素は全くありません。

しかし、2015年以降、中国・台湾・香港・韓国などからの外国人観光客には人気の観光スポットとなっております。

また、日本国内では「通り抜けられない改札機が置いてある駅」とメディアに取り上げられたことが何度かあったりします。

JR朝里駅の基本情報や行き方

JR朝里駅の駅舎
住所北海道小樽市朝里1丁目
朝里駅の主な出来事
  • 1880年
    官営幌内鉄道手宮・札幌間の仮開業に伴い、同線の駅として開業

    当初はフラグ・ステーション(旅客のみ)

  • 1883年
    営業休止

  • 1884年
    営業再開
  • 1978年
    業務委託駅
  • 1984年
    駅員無配置駅となり、簡易委託化

  • 1999年
    完全無人化

フラグ・ステーションまたはフラグ・ストップ・ステーションは、乗車する人や荷物があるときに、ホームに旗を立てたり旗を振ったりして、通過する列車へ合図がある場合のみ列車が停車する簡易停車場のことをいいます。

手宮・札幌間開通時は朝里駅のほか、軽川駅(現在の手稲駅)、琴似駅もフラグ・ステーションだったようです。

JR朝里駅への行き方・アクセス方法

JR朝里駅には普通電車しか停車せず、快速エアーポートは停まりません。JR小樽駅からは南小樽駅・小樽築港駅を経由して約10分くらいで着きます。札幌からは約35分で着きます。

駅を出るとすぐ日本海が広がっていて、夏にはそばの海岸が海水浴場として開設されるので賑やかになりますが、それ以外何もなく静かな駅になります。

無人駅なので駅舎内に売店などもなく、駅前にはポツンとある自動販売機2台あるだけです。

朝里駅前の通りの様子

以前はその自動販売機のところに「つぶ焼き」などを売っていた売店があったのですが今は空地となっています。

映画の撮影場所になって日本人は知らないけどアジアの人たちは知っている朝里駅

JR朝里駅のホームから見える海

1995年の岩井俊二監督の映画「Love Letter」や2015年の岩井俊二氏プロデュースのオムニバス映画「恋愛中的城市」の中の1話「Honeymoon(蜜月)」の撮影場所となったことで、中国や台湾、韓国などの東アジアからの観光客がロケ地巡りとして多く訪れるようになっています。

2023年1月現在、一時の外国人観光客の数ではないですが、今もなお朝里駅を訪れる観光客はいます。

上の写真は小樽行き側のホームから撮影しているのですが、この位置からの景色が撮影ポイントとして人気あるみたいです。

映画上映後の数年は朝里駅を訪れる理由は聖地巡礼みたいなものだったと思いますが、最近は過去に朝里駅を訪れた観光客の人たちがSNSなどにあげた朝里駅周辺の景色の写真などを気に入って訪れている人たちもいるんじゃないかなぁなんて思います。

通り抜けられない改札機がある朝里駅

通り抜けられない改札機

国内では「通り抜けられない改札機がある駅」みたいなことでメディアに取り上げられたりしています。

この改札機が設置されているのは小樽行きの上りホームになります。朝里駅の駅舎は海側(札幌行きの下りホーム側)にあり、この改札機がないと札幌から朝里へ帰ってきた際、改札を通るため跨線橋を渡ることになります。

しかし、朝里駅の駅舎は海側にあるため、朝里駅を利用する朝里・新光地区のほとんどの住民は家に帰るために今度は線路を渡らなければなりません。逆の小樽行きに乗車する際も線路を渡って改札を通って跨線橋を登り降りしてホームに着くといった感じになります。

おそらく上記の理由から、朝里駅では小樽行きの上りのホームの両端から駅構内を出れるようになっています。そして、朝里駅を利用する人たちは昔から上りホームで下車した際には、跨線橋を渡って駅舎へは行かずにそのままホームから駅を出ています。

小樽行きの電車に乗車する際も同様で、そのため、上りホームの両端には乗車駅証明書の発行機ときっぷの受け箱が設置されています。

乗車駅証明書の発行機ときっぷの受け箱

平成20年10月にICカードKitacaの使用が開始されたのと同時かは覚えていませんが、当初は簡易型改札機が上りのホームには設置されていました。下の写真のKitaca改札機の看板の下と「あさり」の看板の下、待合室の両柱についていました。

朝里駅上りホームの待合所

想像になりますが、柱についてた簡易型改札機(確かカバーか何かで囲っていたように記憶していますが)だと雨、雪そして潮風で痛むのが早かったのかなぁなんて思います。

現在の改札機の位置に簡易型改札機を設置するでもいいのかなぁとも思いますが、そこはJR北海道さんの判断ですからわかりません。

朝里駅を最寄り駅として使っている身とすれば、こんなところだと思います。

朝里駅周辺の様子

朝里海水浴場

朝里駅の目の前に海は広がっていますが住宅があり朝里駅を出てすぐに海岸に出ることはできません。しかし、朝里駅を出て札幌方面に歩いて行くと石浜の海水浴場があるので、海水浴場となる場所まで行けば海岸に出れます。

天候にもよると思いますが、札幌方面を見ると石狩湾新港にある建物(たぶんガスや石油のタンクなど)が見える日もあります。

朝里海水浴場

波しぶきが凍ってテトラポットが氷の帽子をかぶってるよ!

柾里神社が見えます

JR朝里駅から国道5号線までの間(朝里地区)は高低差があり、朝里駅周辺の地形はほぼ海と崖になります。朝里海水浴の背後の崖の上には小樽最古といわれている柾里神社があります。

柾里神社

参考サイト 「小樽最古の神社」は再興できるか 1700年代から存在?柾里神社 動き始めた地域住民(北海道新聞)

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